河川堤防の越水実験
近年の気候変動に伴う洪水により堤防決壊などの被害が頻発しています。
洪水時の河川水位を下げるなどの治水対策とともに、避難時間の確保、浸水面積の減少を目的として、堤防を越水した場合でも決壊するまでの時間を少しでも長くする、粘り強い河川堤防の整備が求められています。
実大模型作製1
実大模型作製2
実大模型作製3
法面保護工を行った堤防の越水実験
堤防の遮水実験
堤防裏法尻の損傷実験
堤防法面保護のための植生実験(前)
堤防法面保護のための植生実験(後)
降雨による斜面の崩壊実験
急傾斜地の多い日本では、線状降水帯など大雨により急傾斜地の崩壊(がけ崩れ)や土石流、地すべりなどの災害が多発しています。
がけ崩れは、大雨や長雨、地震などの影響により、地中に浸み込んだ水分が土の抵抗力を弱め、急激に斜面が崩れ落ちることで発生します。
実大地滑り模型作製
大型降雨施設による地滑り実験
模型の作製
法面保護工を行った斜面(右)との降雨による比較実験
地すべり現場調査
雨量計の設置
補強土壁の実験
補強土壁の崩壊実験
補強土壁のアンカー長さ測定
アンカーの引抜試験
土圧を受けたアンカーの引抜試験
建設DX
建設業界においては、かねてよりプロセスの効率化や建設機械の多機能化など技術開発が求められています。
デジタルトランスフォーメーション(DX)は、それを更に推し進め、AI、ICT、IoT等のデジタル技術を取り入れて複合的に活用することで、業務プロセスそのものを変革し、建設生産プロセス全体を最適化することを目指しています。
仕事のやり方そのものを変化させることで、現在建設業界が抱えている様々な問題、例えば人手不足の解消や時間外労働の減少、業務の効率性の改善などの諸問題を解決し、新たな強みにしていこうという取組みです。
建設機械の無人化
茨城県から佐賀県の重機を遠隔操縦
未来の可能性を秘めた重機
無人オペレーター室内部
下水管路の点検無人化実験
下水管路の点検無人化実験
環境計測(騒音・振動・粉塵等)
環境の保護・保全のため、様々な測定器を用いて、環境指標をモニタリングし分析しています。
騒音測定
風向風速測定
- 橋梁の固有振動数測定
防波堤の固有振動数測定
デジタル粉塵測定器
捕集した粉塵試料
東洋計測リサーチでは、土木研究所、防災科学技術研究所、民間の研究施設等において、様々なテーマで実験とそのサポート(模型作製、治具製作、計測など)を行っております。
土木研究所では、実物大規模の実験施設や特殊な大型試験機等を使用し、実験とそのサポートを行っております。
また、民間の建設会社等の依頼で土木研究所内の施設や試験機を借用し、民間企業が有するアイデアを元に、入念な打合せの後、治具の製作から実験準備、実験・計測等の技術開発支援を行っております。
防災科学技術研究所の世界最大級の規模と能力を誇る大型降雨実験施設において、実際の災害を模した実験の準備・計測や、現地地盤でのモニタリング用センサの開発・設置等を行っております。
また、民間の研究所施設においても、先進技術の開発のためのサポートをしています。
当社で行った研究開発・技術開発支援の事例をご紹介いたします。